50代早期退職者tudanumax の日記

50代で早期退職しようと考えた理由、心境など

哲学

C大学での出来事

昨年三月に早期退職後に、大学に聴講生として通い、哲学を学ぶようになった。 去年までは2つの大学(A大学とB大学)に通っていたが、今年からはもう1つ増やすことにした。 今日は、以前のブログ tudanumax.hatenablog.com (大学の聴講生制度について)で書いたC…

大学の聴講生制度について

昨年3月に早期退職してから、この1年は2つの大学の聴講生として授業に出席して哲学を学ぶことを中心に生活してきた。 今年度の聴講生の申込時期が今の時期になる。今年は活動範囲をさらに広げて、3つの大学に通うことにした。今日は、そのうち2つの大学(AB大…

当たり前を疑うことの大切さを再確認した

昨年3月に早期退職してから大学に聴講生として通っている。 そのうちの授業の1つで課題になっていたレポートを本日提出した。 具体的には、文学部哲学科の哲学史の授業で、自由と悪に関するテーマで書くというもの。最低2500字以上以外は特に縛りはない。 書…

早期退職から1年経過してもブログを続ける意味

早期退職してそろそろ1年になる。ふと、このブログはどういう意味があるのか考えた。 このブログは、早期退職を決意して、その過程を記録に残そうと思って始めた。また、自分が早期退職を考え始めた時から、さまざま人達のブログを読んで参考にさせてもらっ…

文化教室の飲み会で学んだこと 哲学には体力が必要

私は、昨年3月末で早期退職し、現在、自由になった時間を活かして、文化センターで行われている哲学書の読解講座に通っているが、昨日は講師の先生を囲んで、飲み会をした。 元医師、公務員、自営業、教師などバックグランドがバラバラな50代から80代までの…

B大学の哲学史最終授業を終えて

昨年3月に早期退職してから、哲学に興味を持ち、大学に聴講生として通うなどして学んでいる。 今日は、昨年10月から聴講を始めたB大学の授業の最終日だった。 先週テストのあったA大学は一般教養の授業で、一般的な話が多く、専門知識がなくても分かりやすい…

大学後期試験が始まる

私は、昨年3月に会社を早期退職し、2つの大学に聴講生として通うようになり、哲学などを学んでいる。 今日は、A大学の哲学の授業の後期試験日だった。 後期試験の内容については、先週の授業で予告があり、一問一答の哲学の基本知識を問う問題と、論述問題が…

論理的な思考の潜む問題性についての考察

自由論―自然と人間のゆらぎの中で 作者:内山 節 岩波書店 Amazon 4月から通っている大学の授業で紹介された内山節の「自由論」(岩波書店という本は、これまで気づかなかったさまざまな視点を私に与えてくれる良書であると感じた。 今回は同書で取り上げられ…

自由について考える

今年3月末で早期退職して以降、4月から哲学の勉強をしに聴講生として近所の大学に通っている。 今日の授業のテーマは「自由を問う」というもので、イギリスの功利主義を代表する哲学者であるJ・Sミルの「自由論」が取り上げられた。 ちなみにミルの功利主義…

実存主義とは何かを学んだ

現代哲学の歴史に「実存主義」という言葉が出てくる。第2次世界大戦の直後に運動が広がっていった思想だが、これまで今ひとつイメージが掴めていなかった。 例えば倫理用語集(山川出版社)には、「19世紀の合理主義や実証主義に対して、そのような抽象的思考…

早期退職者にとっての自由とは何か

私は、今年の3月末に早期退職した後、大学や文化センターで哲学を学ぶようになった。文化センターでは、ドイツ出身のユダヤ人で政治哲学者であるハンナ・アーレント(1906〜1975)の書いた「人間の条件」という哲学書を読解している。アーレントの思想を学ぶこ…

哲学は何の役に立つのか No.2

以前のブログで「哲学は何の役に立つのか」という問いを検討したことがあった。 この問いは、色々な書籍でも触れられており、今日は、「教養としての哲学」(岡本裕一朗著・マイナビ新書)の記述から引用してまとめてみた。 まず前提として、哲学は、もともと…

カール・ポパーの思想「歴史主義の貧困」を読んで

カール・ポパーの思想「歴史主義の貧困」を読んで 昨日のブログでも触れたが、日経新聞の黒田前日銀総裁の記事を見て知った「歴史主義の貧困」の要約をメモしてみた。 この本の主眼は、①人間の歴史の行く末を科学的方法により予測することはできない、②この…

気になった本(黒田前総裁の愛読書)を借りに行く

2日前にコロナウイルスの予防接種をして以降、身体がだるく、何もする気がしない日々を送っている。精神状態も良くなく、うつ病の治療薬を減らしていることも原因かもしれない。 そんな中で、日経新聞を読んでいると、「私の履歴書」というシリーズに気にな…

哲学は何の役に立つのか

哲学は何の役に立つのか 3月末で早期退職し、哲学を勉強するようになったが、人に哲学を勉強していると言うとよく聞かれる質問である。 哲学が有用性を目指す学問ではないことは明らかである。 むしろ有用性とは何かを考え、有用性=役に立つとはどのような…

50代早期退職者の日常

今日一日を振り返ってみる。 午前中は、朝食後に約1時間半かけてスタディサプリというアプリを使った英語学習。単語がなかなか覚えられず記憶力の減退を痛感しながらも、半年近く継続しており、少しずつ前進しているという実感もある。 その後、徒歩で大学に…

カント哲学への関心が高まった

私は、3月末で早期退職した後、哲学探求にハマり、4月からA大学で、10月からは、これに追加してB大学でも哲学の授業を聴講生として受講している。 今日は、A大学の授業日で、テーマは「知と言語を問う 人はどこまで知ることができるか」という内容。ドイツの…

B大学で2回目の授業を受けた

今年の3月末で早期退職した後に哲学探究にハマり、大学で聴講生として授業を受けるようになった。 今日は、10月から新たに通い始めたB大学哲学科の専門科目の授業の2回目。 前回は1回目ということもあり、イントロダクションだったが、今日から本格的に授…

昨日に引き続き今度はA大学の授業を受講した

今日は昨日に引き続き哲学の授業を受講した。 今回は4月から通っているA大学の3回目の授業で、イギリスの哲学者ロック(1632〜1704)らのイギリス経験論を学んだ。 経験論は、簡単に言うと、知識は経験から得られるとする立場で、デカルトの主張するような理…

B大学での初めての講義に出席した

私は、早期退職後に哲学の勉強を始め、4月からは、A大学の聴講生として週2コマの授業を履修した。そして、10月からは、A大学で引き続き週1コマの哲学の授業を履修するとともに新たにB大学でも週1コマの授業を聴講生として履修することにした。 これまでのA大…

後期の大学授業が始まり、デカルトについて学んだ

今年の4月に早期退職して半年が経過した。 私は、早期退職後に哲学の勉強を始め、4月からは、A大学の聴講生として週2コマの授業を履修した。そして、10月からは、A大学で引き続き週1コマの哲学の授業を履修するとともにB大学でも週1コマの授業を聴講生として…

脳科学と刑事裁判(著名な脳科学者の刑事裁判へのコメントに対する感想)について

先日、日本の有名な脳科学者である茂木健一郎氏が、ある刑事裁判で心神喪失を理由に無罪とした刑事判決についてコメントをしている記事を読み、考えたことをまとめてみました。 まず、問題となっている刑事裁判というのは、被告人が住宅街で市民5人を殺傷し…

自由意志が認められるかNo.4法律学からの検討とまとめ

自由意志が認められるかの4回目になります。今回はこれまでの議論のまとめと、私が大学で学んだ法律学の見地からの検討をしようと思います。 まず、神経科学の世界では、以前のブログでも触れたように、私たちは無意識に行動していることを示す実験結果があ…

自由意志が認められるかNo.3物理学の世界の視点から考える

自由意志を考えるの3回目は、物理学の見地からの検討になります。 これは、物理法則が全て数式で表されるのであれば、世界は物理法則で動いているのだから、これから起こることも全て数式で表すことが可能で予測も可能ではないか。宇宙とそこにある万物が既…

自由意志が認められるかNo.2インタープリターの存在から考える

自由意志が認められるかの2回目は、左脳のインタープリターという機能から考えて見ます。前回と同様に現段階の私の理解に基づいているので誤りがあるかも知れません。 脳の機能は、それぞれの箇所が並列的に機能していることが確認されています。そうすると…

自由意志が認められるかNo.1 脳神経科学の見地から考える

人間に自由意志が認められるかは、哲学上の大問題ですが、実は我々の生活にも影響する問題です。 仮に人間に自由意志がなく、運命があらかじめ決定されていた(決定論)とします。そうすると、例えば人が犯罪を犯しても、その人に対して責任を問えないというこ…

人生の短さについて」を読んで感じたことNo.2

引き続き2000年前の古代ローマ帝国時代を生きた政治家にしてストア派の哲学者セネカ(紀元前1年頃〜紀元後65年)の書いた「人生の短さについて」を紹介します。 前回のブログは、無意味なことにかまけていると、人生などあっという間に過ぎ去ってしまう…

「人生の短さについて」を読んで感じたこと

2000年前の古代ローマ帝国時代を生きた政治家にしてストア派の哲学者セネカ(紀元前1年頃〜紀元後65年)の書いた友人宛の書簡。これが「人生の短さについて」という哲学書です。 これを読むと、2000年前から人間は変わっていない、進歩していないの…

A大学の前期試験結果が出た

3月末に早期退職し、4月から聴講生としてA大学の授業に参加している。2つの哲学の授業に出席し、7月末には、30才以上年下の大学生とともに、前期試験を受けてきた。 今日、このうち1つについて試験結果が出ていた。 結論からいうと、S評価(90点〜100点)…

早朝に考えたこと

今日は、まだ薄暗いうちに早起きして、読みかけの哲学書を読んだ。 日が昇る前の空気からは、少し秋を感じられるようになってきた。 早期退職前には、やらないといけないことが多すぎて、仕事関係以外のことを考える余裕がなかったことを思い出した。狭い世…