50代早期退職者tudanumax の日記

50代で早期退職しようと考えた理由、心境など

哲学

大学の後期授業の聴講申し込みに行ってきた

3月末で早期退職し、4月から聴講生として近所のA大学に通っていた。 A大学の前期の授業が終了し、9月末からの後期授業の申し込み期限が今週中になっていたので、A大学に出かけて行った。 前期は哲学の授業2コマを履修し、いずれの授業も内容が濃くて勉強にな…

国際人には哲学が必要か

国際バカロレア(IB)教育という聞き慣れない教育制度がある。これは、国際的な教養を身に付けた人材を育てる為に世界共通に定められた教育制度で、世界中のIB認定校で教育を受けることができる。日本でも認定校が増えている。 2年間のコースでの学校の内部評…

古代ギリシャ哲学とキリスト教の関連について

今回は、古代ギリシャ哲学とキリスト教の関係についてまとめてみた。 1 プラトンの哲学 古代ギリシャの哲学者(紀元前427〜347)で、イデア論に基づく哲学を説いた。イデアとは、理性によって認識できる真の実在で個物の原型であり、現実世界の個物はイ…

大学時代のゼミ発表を思い出した

今日は文化センターでの哲学書の読解の講座に出席した。 今回は私が担当者としてレジュメを作成し、要約や問題点を発表した。昔の大学のゼミ発表を思い出して懐かしさを感じた。途中からは、講師からの質問を1対1で応答する形になったが、大外れはしない形で…

哲学を鷲づかみにするイメージ

今日は夕方に買い物に出かけた以外は、家にこもって明日の授業(文化センターの哲学書を読む講座)の発表の準備をしたり、英語の勉強(TOEIC)をしたりしていた。 特に哲学書(ハンナ・アーレント「人間の条件」)の読解授業に関しては、難解な言い回しが多い。心…

ソクラテスと利休の違い

なぜ日本人であるのに(アジア人であるのに)西洋哲学を学ぶのか この問いは、ある大学の大学院入試の過去問で問われた問題ということで知った。私は、その問いを見るまで一般教養の哲学の授業で「西洋哲学」を取り上げていることに何の疑問も持たなかった。西…

図書館での贅沢な時間を過ごした

今日は、早期退職後に聴講生として通っている大学の図書館に朝からこもっていた。猛暑を避けて朝10時前に図書館に行き、夕方5時頃までアプリを使った英語学習、哲学者のヘーゲルの授業動画の視聴、ヘーゲルの入門書の読書、文化センターで読解を行っているハ…

尊厳死について考えて見た

早期退職後に通っている大学での哲学の前期試験で尊厳死について論述したことを整理してみた。 医療が発達した現代社会では、医療措置がかえって患者や家族の苦しみを増加させる場合があるとされ、尊厳死(安楽死)の是非が問われている。 この点、哲学者のプ…

基本に立ち返って反省した

自分は哲学の勉強するには向いていないのではないかと思った出来事があった。 今日は文化センターでの哲学書を読む講座に出席していた。この講座は哲学研究者の講師が解説する形式であるが、担当者の受講生がレジュメを作って発表する他、他の受講生も途中で…

B大学から授業の聴講に関して連絡があった

昨日ブログに書いたように、これまでA大学で二つの哲学の講義(一般教養)を受けていたが、より専門的な授業を受けてみたくなり、後期から哲学科のあるB大学の講義の聴講を申し込みたいと考え、B大学に連絡してみた。すると、講座を担当する教授の了解が必要と…

聴講生の受け入れには温度差があることが分かった

早期退職後に通っているA大学の哲学前期授業が終了し、更に哲学を勉強したいと思った。 後期についても引き続きA大学の授業の1つをとりたいと考えているほか、哲学科のある別のB大学の授業を聴講したいと思った。これまでは一般教養科目として受講していたが…

昨日に続いて大学の前期試験を受けた

今日も早期退職後に通っている大学の前期試験の続きを受けに行った。 今回の哲学の試験は受講者数が更に多いので2部屋に分かれて受験。私は小さい方の教室の後方の席で受験した。 試験内容は、一問の論述問題は事前に予告されており、持ち込み不可で準備して…

予想問題を作って検討してみた

早期退職後に聴講生として通っている哲学の授業の前期試験に向けて、自分なりに予想問題を考えて準備を進めている。 今日は五つの問題案と、その回答案を考えていた。 1 近代哲学における経験論と合理論の異同連関についてカントの思想を踏まえて論じなさい …

前期授業最終日

今日は、早期退職後に聴講生として通っている大学の前期授業最終日。 14回にわたる授業を聞いた感想は、私が大学生の頃の授業と比べて格段に分かりやすくなっている。 きちんとシラバスで授業計画を立てて、パワーポイントを使うなどして受講生に分かるよう…

充実感を感じられた一日

今日はお昼過ぎに家を出て妻と一緒に外食をし、午後4時頃から大学の図書館へ行って、哲学の前期試験の準備をした。 「死から生を考えることにどのような意味があるかについて哲学者の思想を踏まえて論じなさい」という問題について、論述してみた。 これまで…

勉強法に関する助言を得た

早期退職後に聴講生として通っている大学の授業では、授業後にムードルという教育アプリを使って、講義の感想を提出する他、質問をすることができる。 先日哲学の授業終了後に、より深く勉強する場合の範囲や方法のイメージが掴みたい、その関連で、哲学の研…

問われるのは問う力

日経新聞に面白い記事があった。 二人の経営者が同じ生成AIを使うことができた場合、両者の差はどこに現れるかというもの。 どのような質問をAIに投げかけるか、どのような問いかけをするか、どんな情報をAIから引き出そうとするかで結果が違ってくるだろう…

今日から大学の学部試験の準備を始めた

早期退職後に聴講生として通っている大学の前期授業も終盤に入ってきた。 先日受講している二つの哲学の授業について、今月末に行われる前期試験の日程が発表された。私は聴講生として授業を受けているので試験を受けても単位認定はされないが、成績評価を受…

哲学上の難問(人間に自由意志があるか)を考える

先日カルチャーセンターで行われた哲学書の輪読会の中で、講師が話題にした哲学上の難問がずっと心に引っかかっている。 それは、「人間には自由意志があるか」という問い。 直感的には当然あるという答えになる。我々は自分の意志で物事を判断していると考…

初めてのカルチャーセンター体験

今日は、文化センターで行われている哲学書を読む講義に初めて参加した。 どんな人達が参加しているのだろう、講師の先生(某大学の名誉教授)はどんな人なのだろう、授業の雰囲気はどんなだろうなどと不安と期待が入り混ざった心境だった。 リモートで参加し…

哲学上の難問(主客一致の問題)

早期退職後に大学の聴講生として通っている今日の哲学の授業は、哲学者カントの2回目。カントの哲学は難解であり、ボリュームもあることからシラバスでは4回にわたり講義が行われる予定になっている。 今日も頭をフル回転させて何とか授業についていった。 …

隣人愛を実践することの難しさ

今日は、早期退職後に通っている哲学の授業日。 昨日もカントに関する授業があったことをブログに書いたが、現在大学で哲学の授業を2コマとっており、今日はもう一つの哲学の授業で「愛を考える」の4回目。友情と隣人愛がテーマで、ヘレニズム時代のストア派…

哲学者カントについて

今日は、早期退職後に聴講生として通っている大学の哲学の授業日だった。 今日から有名な哲学者であるカント(1724〜1804)に関する哲学の話しに入っていった。カントは、ドイツの哲学者で、理性に信頼を置く啓蒙思想の完成者として名高い人物であり、西洋哲学…

映画「ぼくたちの哲学教室」を見に行った

以前のブログにも書いた小さな映画館で、気になっていた映画が上映されていたので妻と二人で見に行ってきた。 北アイルランドの男子校の小学校で行われている哲学教室を2年間記録撮影したドキュメンタリー映画。題名が哲学を勉強している者としては気になっ…

もっと活動範囲を広げたくなってきた

今日は、午後から大学の図書館に行った。 日曜日で雨が降っていたこともあり、学生の姿はまばらで広い図書館の部屋を独占するような形で以前から挑戦している哲学書を読んでいた。 早期退職して3か月近くになり、このように自由に学問できる環境にあることは…

正義とは何か

ヨーロッパ思想入門 (岩波ジュニア新書) 作者:岩田 靖夫 岩波書店 Amazon 早期退職後に私が大学の聴講生として受講している前回の哲学の講義の中で「正義」に関する話しが出てきた。 古代ギリシャの哲学者であるアリストテレスは、人が幸福に生きるためには…

友愛とは何か

今日は、早期退職後に聴講生として通っている大学の授業に出席した。今日の哲学の授業は、愛についての3回目で、テーマは友愛が取り上げられた。古代ギリシャの哲学者アリストテレスの書いた「ニコマコス倫理学」で論じられているテーマであり、同書をもとに…

久しぶりに家族全員で過ごした休日

全寮制の中学校に通っている娘が土曜日の学校行事の振替で月曜日が休みになるので、昨日の夜遅く2か月ぶりに帰ってきた。 不思議と娘がいるだけで家の中が明るくなる。電話では少し元気がないように感じていたので、明るい表情を見てホッとした。 今日は家族…

愛の神エロスに関する考察

私は、早期退職後、近所の大学に聴講生として通っており、今日はその哲学の授業があった。 今日の授業のテーマは「愛を考える」の第2回で、その中でギリシャ神話の神エロス(愛の神)の話しが出てきた。 古代ギリシャの哲学者プラトンの「饗宴」という作品にお…

苦闘の日々を送っている

昨日から苦闘の日々を送っている。 本格的な哲学書を1冊通読しようという私にとっては無謀な挑戦をしているからだ。 選んだ本は、ハンナ・アレントが書いた「人間の条件」という著作。 アレント(1906〜1975)は、現代の女性政治思想家で、ドイツのユダヤ人家…