50代早期退職者tudanumax の日記

50代で早期退職しようと考えた理由、心境など

大学の聴講生制度について

昨年3月に早期退職してから、この1年は2つの大学の聴講生として授業に出席して哲学を学ぶことを中心に生活してきた。

 

今年度の聴講生の申込時期が今の時期になる。今年は活動範囲をさらに広げて、3つの大学に通うことにした。今日は、そのうち2つの大学(AB大学)を梯子して、聴講の申し込み手続きをしてきた。

 

複数の大学に行く機会のある人は少ないと思うので、3つの大学の聴講生制度を比較し、感想などを述べようと思う。

前提として、私の住んでいる福岡において哲学科のある大学は、おそらくA大学とC大学になる。B大学には哲学科はないが、一般教養の科目として開講されている。

3大学に共通している点は、

・大学を卒業している場合は、成績証明書と卒業証明書の提出が必要になる。

・費用は受講料に加えて事務手続費用が必要。大学によってはそれに加えて入学金のような費用も必要になり、後で述べるように費用額は大学で相当異なる。

・聴講生になると大学の図書館が通常の学生と同じように利用できる。

・受講できる授業には制限があり、いわゆるゼミのような演習科目は受講できない。

 

まずA大学について

・哲学科の専門授業があり、今回これを受講することにした。私は今年初めて受講することになるので、授業の雰囲気、学生の様子などは現段階では不明。

・聴講生の申し込み手続きに特徴があり、郵送は不可で、指定された3日間に時間を予約して申し込みをする必要があった。また大学のシラバスが一般に公開されているが、これには授業の曜日が記載されておらず(これはA大学のみ)別途大学に行って閲覧する必要がある。このように申し込み手続面では改正してもらいたい点がいくつかある。

・市営地下鉄の駅が大学の目の前にあり、通学は便利。

・受講料は他大学と同じくらいだが、事務手数料はもっとも安く、しかも前年度受講者は手数料がいらない。コストは一番安い。

・受講の手引きを配布していただき、説明や対応が丁寧な印象。なお、最近の大学はムードルなどの電子デバイス使用するが、昨年まで在籍したBC大学では、特段の説明がなく、自分で設定する必要があった。

次にB大学

・昨年も履修したが、哲学科がなく、一般教養科目として履修することになる。大教室での100人を超える授業になるので、授業態度に問題のある学生もいないわけではない。せっかくの授業の雰囲気が害されると気分が悪くなることがあった。

・家から徒歩で通えるという立地条件は最高。大学の図書館を書斎代わりに使わせてもらっている。

・費用は、受講料は他大学と同じくらいだが、事務手数料がA大学より高額でC大学よりは安く中間。

・B大学は前期後期と分けて申込みをすることができ、その場合も手数料は1回分しかかからない。3月に申し込みできない人でも8月に後期の授業の申し込みができる点で便利。

最後にC大学

・哲学科の専門の授業があり、昨年後期を受講。やはり、一般教養の授業とは異なり、難解で授業について行くのが大変だったが、自分でも力がついたという実感がある。授業が比較的少人数で緊張感があり、学生も真面目な人しか見たことがない。

・受講料が若干高め。しかも事務手数料と入学費用が高額な上、前期、後期と2回分必要になる。総費用はB大学の2倍になる。

・大学が自宅からもっとも遠く、バスを乗り継ぐ必要がある。交通費が往復で1500円とばかにならない。

・聴講生の申し込みは郵送でもできたが、ホームページには記載がない。しかも前回申し込みの際は授業を担当している教授の了解があるのか尋ねられた(そのような条件はホームページにはない。)。私の場合は面識もないので、事務の方にお願いして履歴書を教授に見てもらい、了解を得て受講できることになった。手数料の高さやこのような対応からは大学としては余り聴講生を歓迎していないのかも知れない。

 

まとめ

今回さらに聴講生として通う大学を増やしたのは、自分が健康で時間がある今のうちに、より深く学んでおきたいと思ったから。ちょっと高めの国内のツアー旅行でもすれば使ってしまう程度の額であり、年間を通して履修できることを考えると、投資しても惜しくはないと判断した。