50代早期退職者tudanumax の日記

50代で早期退職しようと考えた理由、心境など

論理的な思考の潜む問題性についての考察

自由論―自然と人間のゆらぎの中で 作者:内山 節 岩波書店 Amazon 4月から通っている大学の授業で紹介された内山節の「自由論」(岩波書店という本は、これまで気づかなかったさまざまな視点を私に与えてくれる良書であると感じた。 今回は同書で取り上げられ…

自由について考える

今年3月末で早期退職して以降、4月から哲学の勉強をしに聴講生として近所の大学に通っている。 今日の授業のテーマは「自由を問う」というもので、イギリスの功利主義を代表する哲学者であるJ・Sミルの「自由論」が取り上げられた。 ちなみにミルの功利主義…

実存主義とは何かを学んだ

現代哲学の歴史に「実存主義」という言葉が出てくる。第2次世界大戦の直後に運動が広がっていった思想だが、これまで今ひとつイメージが掴めていなかった。 例えば倫理用語集(山川出版社)には、「19世紀の合理主義や実証主義に対して、そのような抽象的思考…

TOEICの学習内容を見直す

昨日は、TOEICの試験を受けたが惨敗して帰宅。 今日はいつもどおりに起きて、朝にスタディサプリでリスニングの勉強と単語学習を1時間弱行った。昨日は相当へこんだが、まだ学習意欲は残っており、とりあえず今までどおりの学習を行った。 その後、今日は大…

今日はTOEICの受験をしてきた

今日はTOEICの受験をしてきた。 私は、中学で英語の担当教師が嫌いだったことがきっかけで英語に苦手意識を持つようになった。大学の附属中学に入学したおかげで受験勉強することなく進学できたが、その代わりに英語は最後まで落ちこぼれのまま卒業した。 就…

早期退職者にとっての自由とは何か

私は、今年の3月末に早期退職した後、大学や文化センターで哲学を学ぶようになった。文化センターでは、ドイツ出身のユダヤ人で政治哲学者であるハンナ・アーレント(1906〜1975)の書いた「人間の条件」という哲学書を読解している。アーレントの思想を学ぶこ…

学生証の再発行について

前回のブログで、4月から聴講生として通っている大学の学生証を紛失したことを書いた。 とりわけ図書館を頻繁に利用しているが、学生証がないと入館できないし、学食の割引も受けられない。 昨日、落とした場所として心あたりのあった学食に学生証の届出がな…

学生証が見当たらない

金曜日の朝、4月から聴講生として通っているA大学の学生証が見当たらないことに気づいた。 定期入れのいつもの位置にあるはずが見当たらない。 記憶をたどると、水曜日の午後に図書館で本を借りた際に学生証を使用しているので、その時まであったことは明ら…

人間ドックで胃カメラをした

今日は人間ドックを受診してきた。 私は、10年くらい前からいわゆる健康診断ではなく、人間ドックを受けるようにしている。病気に対するリスク回避の精度が余りに違いすぎると思っているからだ。とりわけ健康診断だと、胃の検査はバリウムを飲むことになるが…

哲学は何の役に立つのか No.2

以前のブログで「哲学は何の役に立つのか」という問いを検討したことがあった。 この問いは、色々な書籍でも触れられており、今日は、「教養としての哲学」(岡本裕一朗著・マイナビ新書)の記述から引用してまとめてみた。 まず前提として、哲学は、もともと…

カール・ポパーの思想「歴史主義の貧困」を読んで

カール・ポパーの思想「歴史主義の貧困」を読んで 昨日のブログでも触れたが、日経新聞の黒田前日銀総裁の記事を見て知った「歴史主義の貧困」の要約をメモしてみた。 この本の主眼は、①人間の歴史の行く末を科学的方法により予測することはできない、②この…

気になった本(黒田前総裁の愛読書)を借りに行く

2日前にコロナウイルスの予防接種をして以降、身体がだるく、何もする気がしない日々を送っている。精神状態も良くなく、うつ病の治療薬を減らしていることも原因かもしれない。 そんな中で、日経新聞を読んでいると、「私の履歴書」というシリーズに気にな…

1年ぶりのコロナワクチン接種

今日は5回目のコロナワクチンの接種の為、病院へ。 ワクチン接種は1年ぶりになる。これまでの接種は、集団接種で公民館やホテルなどの広い場所で行われたが、今回は初めて行く個人病院だった。 指定された時間に病院へ行き、驚いたのは、人の多さ。30人ぐ…

哲学は何の役に立つのか

哲学は何の役に立つのか 3月末で早期退職し、哲学を勉強するようになったが、人に哲学を勉強していると言うとよく聞かれる質問である。 哲学が有用性を目指す学問ではないことは明らかである。 むしろ有用性とは何かを考え、有用性=役に立つとはどのような…

50代早期退職者の日常

今日一日を振り返ってみる。 午前中は、朝食後に約1時間半かけてスタディサプリというアプリを使った英語学習。単語がなかなか覚えられず記憶力の減退を痛感しながらも、半年近く継続しており、少しずつ前進しているという実感もある。 その後、徒歩で大学に…

50代早期退職者の曜日感覚について

3月末に23年間勤務した会社を早期退職した50代の早期退職者です。 退職して半年が経過し、曜日の感覚が変わってきたことに気づきました。 現役時代は、金曜日の仕事終わりにホッとした気持ちになり、日曜日の夕方にはサザエさん症候群に陥って心が暗くなるこ…

カント哲学への関心が高まった

私は、3月末で早期退職した後、哲学探求にハマり、4月からA大学で、10月からは、これに追加してB大学でも哲学の授業を聴講生として受講している。 今日は、A大学の授業日で、テーマは「知と言語を問う 人はどこまで知ることができるか」という内容。ドイツの…

B大学で2回目の授業を受けた

今年の3月末で早期退職した後に哲学探究にハマり、大学で聴講生として授業を受けるようになった。 今日は、10月から新たに通い始めたB大学哲学科の専門科目の授業の2回目。 前回は1回目ということもあり、イントロダクションだったが、今日から本格的に授…

早期退職して6ヶ月を振り返る

私は、今年の3月末で23年間勤めた会社を50代で早期退職制度を利用して退職した。 早期退職するにあたっては、早期退職後に起こるであろうことを、他の人のブログなども参考にしながら色々と想定していたが、実際退職しないと分からないこともある。これら…

昨日に引き続き今度はA大学の授業を受講した

今日は昨日に引き続き哲学の授業を受講した。 今回は4月から通っているA大学の3回目の授業で、イギリスの哲学者ロック(1632〜1704)らのイギリス経験論を学んだ。 経験論は、簡単に言うと、知識は経験から得られるとする立場で、デカルトの主張するような理…

B大学での初めての講義に出席した

私は、早期退職後に哲学の勉強を始め、4月からは、A大学の聴講生として週2コマの授業を履修した。そして、10月からは、A大学で引き続き週1コマの哲学の授業を履修するとともに新たにB大学でも週1コマの授業を聴講生として履修することにした。 これまでのA大…

ピアノコンサートに行ってきた

今日は、「レガシーピアノ修復完成お披露目コンサート」に、妻とともに福岡市民会館まで行ってきた。 このコンサートは、1963年に開館した福岡市民会館に納められ、長年使われていたが、老朽化していたピアノを、クラウドファンディングと企業の協賛金で…

心療内科の受診日

今日は、心療内科の受診日だった。 私は、約5年前にうつ病で休職し、その後復職したが、うつ病を再発し、心療内科を受診しながら仕事を続け、この4月に早期退職した。 早期退職後は、福岡市に引っ越してきたが、前の診療内科の先生の紹介を受けて現在の心療…

後期の大学授業が始まり、デカルトについて学んだ

今年の4月に早期退職して半年が経過した。 私は、早期退職後に哲学の勉強を始め、4月からは、A大学の聴講生として週2コマの授業を履修した。そして、10月からは、A大学で引き続き週1コマの哲学の授業を履修するとともにB大学でも週1コマの授業を聴講生として…

マンションの定期総会で勇気を出して発言したのは正しかったのか

今日は、早期退職後に住むようになったマンションの定期総会が公民館で行われ、初めて出席した。 普段マンションの人達と一同に介することはなく、どんな人が住んでいるのかは両隣りぐらいしか知らなかったので、興味深々で出席した。 総会に出席したのは全…

脳科学と刑事裁判(著名な脳科学者の刑事裁判へのコメントに対する感想)について

先日、日本の有名な脳科学者である茂木健一郎氏が、ある刑事裁判で心神喪失を理由に無罪とした刑事判決についてコメントをしている記事を読み、考えたことをまとめてみました。 まず、問題となっている刑事裁判というのは、被告人が住宅街で市民5人を殺傷し…

現代アートに触れる

今日は、アート・フェア・アジア2023という現代アートの催しに出かけた。 マリンメッセ福岡という大きなホールを使って行われたイベントで、 126ものギャラリーが合計約2000点の作品を展示販売するというもの。 私はアートに造詣があるわけでもなく…

自由意志が認められるかNo.4法律学からの検討とまとめ

自由意志が認められるかの4回目になります。今回はこれまでの議論のまとめと、私が大学で学んだ法律学の見地からの検討をしようと思います。 まず、神経科学の世界では、以前のブログでも触れたように、私たちは無意識に行動していることを示す実験結果があ…

自由意志が認められるかNo.3物理学の世界の視点から考える

自由意志を考えるの3回目は、物理学の見地からの検討になります。 これは、物理法則が全て数式で表されるのであれば、世界は物理法則で動いているのだから、これから起こることも全て数式で表すことが可能で予測も可能ではないか。宇宙とそこにある万物が既…

自由意志が認められるかNo.2インタープリターの存在から考える

自由意志が認められるかの2回目は、左脳のインタープリターという機能から考えて見ます。前回と同様に現段階の私の理解に基づいているので誤りがあるかも知れません。 脳の機能は、それぞれの箇所が並列的に機能していることが確認されています。そうすると…