私は、今年の3月末で23年間勤めた会社を50代で早期退職制度を利用して退職した。
早期退職するにあたっては、早期退職後に起こるであろうことを、他の人のブログなども参考にしながら色々と想定していたが、実際退職しないと分からないこともある。これらを今回まとめてみた。
まず、想定していなかった悪い意味での誤算だが、①家族内の関係が若干ギクシャクしたこと、②予想以上に臨時の出費が増えたことが挙げられる。
①に関しては退職することは家族にも大きな影響を及ぼす。事前に十分話し合っていても、いざ退職が現実化すると色々と感情の行き違いが生じる。この点は余りよく考えていなかった。
②に関しては、市県民税や健康保険など多額の支払いがあることは想定していたが、マンションに引っ越したことによる色々な出費は思っていた以上だった。その他にも歯の治療で保険が効かない場合があったり、車のクーラーが故障するなどの臨時の修理費もあったりした。全体の資産計画に問題が生じるようなものではないが、退職すると収入がないので、余計に臨時の出費に敏感になっているのだ思う。
想定していなかった良い意味での誤算は、たまたま始めた哲学の勉強にハマり、大学の聴講生になったり、カルチャースクールに通うなど活動範囲が広がり、新たな出会いがあった。退職前に近所の大学の聴講生の申し込みをしておいたのは単なる偶然なのだが、結果的には良かった。退職後に動き出していたら、スムーズに動けていたかどうかは分からない。今のような張り合いのある生活を送れているのは幸運だった。
想定どおりだったのは、会社を通した人間関係多くは切れてしまうこと。その中でも数人とは今も関係が続いているのは本当にありがたい。また、自分の場合は暇を持て余すということはないと思っていたが、退職後もそれなりに用事が入り、日々することはあり、もう少し時間があればやりたいこともあるというのが現状で、ほぼ想定どおり。仕事のストレスから解放される生活を経験すると、再度仕事に戻りたいとは思わない。