日経新聞に面白い記事があった。
二人の経営者が同じ生成AIを使うことができた場合、両者の差はどこに現れるかというもの。
どのような質問をAIに投げかけるか、どのような問いかけをするか、どんな情報をAIから引き出そうとするかで結果が違ってくるだろう。そして、帰ってきた結果に対して、更にどのように掘り下げて問いかけをするかで最終的に得られる情報や知見が異なり、両者に大きな違いが生じてくるというわけだ。
この記事から分かるのは、今後は質問する力、問いを立てる能力が必要だと言うこと。
例えば、教育界では、娘が通っている中高一貫校でも国際バカロレア教育(世界共通のプログラム(IB)を実施する教育)が導入され、従来の教師が問題を出題し、生徒が答えるスタイル中心ではなく生徒の側が積極的に課題や問題を考える方向で学びが行われている。
哲学においても、議論する目的は、答えを出すことではなく問いを出すことの方が重要視されている。
もっとも問いを立てるためには、その前提として基礎知識を身につけておかなければ的外れで説得力のない議論になってしまう。しっかり哲学の基礎を学んでいきたい。