自分は哲学の勉強するには向いていないのではないかと思った出来事があった。
今日は文化センターでの哲学書を読む講座に出席していた。この講座は哲学研究者の講師が解説する形式であるが、担当者の受講生がレジュメを作って発表する他、他の受講生も途中で疑問点を述べて質問することもある点に特徴がある。
今日の講座の中でも、ある受講生が何点か質問をしていたのだが、私からすると明らかに誤解しているか、ややピント外れに感じられた。授業の進行が無駄に妨げられたような気がして、少しイラッとしてしまった。
しかし、哲学研究者の講師は、受講生の話しを正面から受け止めて、考え、丁寧に説明を加えていた。その姿を見て、哲学とは当たり前を疑う学問であり、一見するとピント外れと思う意見に真実が含まれている可能性があることを忘れていたことに気づいた。