今回の早期退職の一因となったのがうつ病。
自分の経験では、一度発症すると、元に戻ることはない。発病前と同じに戻りたいと思うと、かえって治らなくなる。そこが外科的な治療とは違うところだ。
他方で、どうせ治らないと悲観することもない。前と違った状態でも、同じかそれ以上に充実した生き方ができればよいと割り切っている。
うつ病を経験しなければ、今も周囲の目を気にしながら自己承認欲求が高く、働くことが自己実現という教条的な考えに囚われた人生を送っているだろう。うつ病になるには精神的に弱いからで、自分は違うと考えていたと思う。かなり嫌な人間になっていた可能性が高い。
今はただ、自分らしく、日々を充実させた生き方をしたい、平凡を生きていきたいと思っている。