本日は、聴講生として通っているB大学で講義と演習に出席した。
まず2限の中国文学の講義。私は今の中国は好きではないが、この授業はなかなか興味深いものだった。中国では紀元前1000年ぐらいの殷の時代に描かれたと思われる詩が残っており、当時の人々の恋愛思考が現代とさほど変わらない形で残されていた。また、時代は遡って杜甫(712〜770)の書いた詩では、戦争に送られた人達の気持ちが生き生きと描かれている。教授は、このような詩が有名にならないから戦争が終わらないと述べておられた。
4限は哲学演習。ブログには書かなかったが、先週私が担当範囲を報告し終わっていたので、楽な気持ちで演習に参加できた。学者の哲学論文を読解する講座で、議論を理解するのに苦労する。今回は、下記のような論文を読む上での注意点が印象に残った。
専門家の意見でも鵜呑みにしないことや陥りがちな誤解など、本では学べない有意義な時間になった。とりわけ執筆者が断定している部分が本当なのか、執筆者が書きやすいように議論を誘導していないか、有名な議論にあえて引き付けて批判している場合には仮にその批判があたっているとしても、それまでの全部の議論が誤っていることになるのかなど。
今回は、議論についていけないところや先生の質問に対する応答など積極的に演習に参加できた。