私が早期退職することが職場内でも浸透してきた。
皆の関心は退職して何をするのかということ。
余り丁寧に説明せず、体調が良くないので、しばらくは休みますと答えるようにしていたところ、ある同僚からは、「FIREするということですか。」と単刀直入に聞かれた。
とっさにうまい答え方が見つからない。FIREという言葉がどうも私にはしっくりこないものがあった。
私のイメージではFIREというのは30代40代で今後働かなくてもよい投資資産を持っている人達のことで、最初からFIRE=経済的自立することを考えながら生活設計を立てているのだと思う。
これに対して、自分の場合、そもそも50代半ばで、定年から少し辞めるのが早くなった程度でしかない。何とか仕事を続けてきたのだが、メンタルの不調でこれ以上は厳しくなり、気づくと早期退職に応募すれば何とか働かなくてもやっていけそうなことが判明したという流れだ。経済的自立を早くから意識していたわけではない。
私は、昭和生まれの古い世代の人間であり、将来働かなくてよいように資産形成するという頭は全くなかった。今回早期退職できたのは、偶然であり、幸運というほかない。
結局、FIREという言葉は自分には合っていないと思ったので、同僚には、FIREするほどの資産はなく、しばらく休むということですなどど返事をした。もう働くつもりはないので正確な答えではないが、やはりFIREという言葉を自分に当てはめることには抵抗があった。
自分なりにFIREと早期退職の違いを考えてみた。