50代早期退職者tudanumax の日記

50代で早期退職しようと考えた理由、心境など

退職時期を自分で決めることの意義に関する一考察

今日は、哲学に関する入門書を読みながら、自由について考えてみた。

一見すると、自由を無条件に良いものと考えがちだが、必ずしもそうでもない。例えば、ファシズムなどの全体主義が台頭した歴史がそれを示している。自由を獲得したはずの市民が、それで幸せになったわけではなく、自由であることの副作用としての孤独と責任の重さに疲れ、自由から逃れて権威に盲従し、全体主義に傾斜することを選んだ。

何となく指示されて動く方が楽だと考える40代、50代の職員が多数を占める今の職場の状況を示しているように思った。

自律した個人であるためには、自由というものが突きつけてくる孤独と責任を受け止めながら、自分自身でものを考えて判断することを続ける強い精神力が必要になる。

その意味で今回、早期退職するという選択を自分でしたことは重要な意味を持つように思う。定年という他人が決めた基準に従って退職時期を決めるのではなく、今後の人生を主体的に考え、その責任を引き受ける覚悟を持って退職時期を決定したことになるからだ。

こじつけかもしれないが、そのように考えると、少し心が楽になった。

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