50代早期退職者tudanumax の日記

50代で早期退職しようと考えた理由、心境など

早期退職者の1日 文化教室へ行く

 今日は、月2回の文化教室で行われる哲学書の読解講座に出席。

 

 講座は、ハンナ・アーレントという政治哲学者が書いた[人間の条件]という作品を、担当者が担当箇所のレジュメを作成して発表するというもの。自分が担当した方が勉強になるので4月から担当させてもらっているが、ようやくコツがつかめてきたような気がする。今回は講師からのつっこみにも対応できた。

 

 今回印象に残っているのは、存在についての哲学の議論。我思う故に我アリで知られるデカルトなどの近代哲学は、自己意識中心の哲学と言えるが、そうすると、外の世界である世界の存在は確実とはいえないのではないかという新たな問いが生じる。この点アーレントの哲学は、内心よりも他者との関係、すなわち複数性を重視する哲学なので、世界の存在は他人の存在によって保証されることになる。

 

 講座終了後は、講師、受講者で飲みに行く。これも定例で、貴重な息抜きの時間になっている。