今日の日経新聞の記事が気になった。
見出しは「労働時間若手ほど短縮」
「減少率25から34歳8.6%45から54歳5.7%」
「働き方見直しに世代差」というもの。
本文には「管理職ほど古い働き方から脱しきれない姿が浮かぶ。効率よく働いて成果を出すことが重要となる。」「若い世代は残業を抑えて仕事から離れているのに、管理職にあたる世代は離れられていない。」
などと記載している。
読み方によっては、管理職世代の意識や努力が足りないかのように読める内容の記事だった。
しかし、私の認識では、働き方改革が言われるようになって全体の仕事が減ったという感覚はなかった。少なくとも前職では、残業規制がない管理職が、家庭の都合で残業できない職員や若手が積み残した仕事の穴埋めをしていた。その結果、管理職になりたいという職員が少なく、管理職が足りないという事態を招いていた。
この記事は実態を踏まえて分析しているとは思えない。そして、記事のまとめに学者や経済研究機関の次のコメントを載せている。「日本企業は労働時間を減らす一方、効率的なサービスをつくって付加価値をあげることが疎かになっている。経営層や管理職は長時間労働の慣習を自ら改め、短い時間で価値の高い仕事をする経営管理を強く意識する必要がある。」