50代早期退職者tudanumax の日記

50代で早期退職しようと考えた理由、心境など

早起きしてドイツ文学の講義に出席

 今日からA大学の講義が始まる。後期から新しく受講する1回生向けの講義を履修している。

 文学部の各学科の入門講座で、ドイツ文学、フランス文学、国文学、英文学、社会学言語学、心理学、地理学の各授業が行われる。

 おそらく1回生が、来年どの専門科目を選択するかの判断に役立つ意味があるのではないかと思われる。私が今回この授業を選択したのは、もともと法学部出身で文学部全体の構造が理解できていないので、各学科のガイダンス的な入門講座で学ぶ意味があると思ったからだ。

 

 これまでは、午後の授業しか出席したことがなかったが、今回は、朝10時半からの授業。早起きして9時に家を出る。

 

 大学に到着して、まず授業が行われる教室を探す。これまでとは違う場所で行われるので、迷うかと思ったが、意外と簡単に見つかる。

 

 授業開始20分前に入室する。

 1回生だけが集まる授業であることもあり、全員顔見知りなのか授業開始前は結構賑やか。これまでA大学では専門科目しか履修していなかったので、だいぶ雰囲気が違う。しかし、授業が始まると教授の話に学生らは引き込まれて、真剣に取り組んでいる感じがした。

 

 今回の授業のテーマは、グリム兄弟が民衆が口承で伝えてきた読み人しらずの民話を集めたメルヘン(例としては赤ずきん、白雪姫など)について。これと作家による技巧的、創作的メルヘン(例えばマッチ売りの少女、裸の王様)を対比した部分が個人的には興味深い。特別な能力を持つ大人の文学と、知識も能力もない当時の民衆(農民)が創作した物語の価値観を転倒させている。ジョンロックのタブラ・ラサのように白紙状態から出発することにむしろ価値を見出す発想のようだ。

 今回の講座は、人文学の専門家が自らの研究テーマについて、実に楽しそうに生き生きとその面白さを語っている。今後も楽しみである。

 

 授業終了後は、図書館で今日の授業の振り返りをし、昼休み時間終了後に学食で昼食をとる。

みぞれカツ丼470円。

A大学の学食は、ガラス張りで周囲の風景に解放感がある。

 

この後は、帰りにB大学の図書館によって本を返却して帰宅予定。