月曜日は、3限の哲学史の講座と4限の演習に出席した。
まず、哲学史の授業で取り上げられたのが有名な哲学者であるニーチェ。今回はニーチェに大きな影響を与えた哲学者ショーペンハウアーの解説。更にショーペンハウアーの「意志」という概念に影響を与えたスピノザという哲学者のコナトウス(conatus)という概念まで遡って講義がされた。
4限の演習は、「形而上学はなぜ批判されなければならないか」という斎藤慶典という哲学者の学術論文を読解するもの。今回は、日本の代表的な哲学者の1人である廣松渉という哲学者の四肢構制論に入った。
この四肢構制論が分かりにくが、この我々が認識する世界は①対象的2要因と②主体的2要因が重なりあった四肢的構造という在り方をしていると主張するもの。①は、認識は単に見た以上のあるものとして現れるという。例えば鉛筆を見たとき、それは「鉛筆として」という構造で意味づけられて認知される。②は、対象を認識する主体は、単なる私以上の「我々としての私」ということになり、そうでなければ単なる錯覚と区別がつかなくなるという。
次回はこの四肢構制論の詳しい説明部分を読解することになり、私が担当者に指名されている。今からしっかり準備していきたい。